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 三島由紀夫「文化防衛論」

   三島由紀夫「文化防衛論」      (最終章「文化概念としての天皇」)   備忘メモメモ1 現行憲法の象徴天皇制について 佐々木惣一の所論 1.国体は根本的に変更された 2.政治の様式から見た国体の概念と精神   的観念より見た国体の概念とを峻別す   べきである 和辻哲郎の反論(昭和22年) 前者は政体概念で充分。後者の意味での 「国体」は変更されていない 三島の和辻論への意見  1.民主主...

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三島由紀夫「金閣寺」読書ノート

 金閣寺読書ノート 「金閣寺」は10章から成り立つ連載小説で昭和31年1月より10月までの十ヶ月間に渡って「新潮」に連載された。昭和25年夏に実際に起きた事件を題材にしている。 新潮文庫「金閣寺」は正味274ページから成り、1ページが41字×18行であるので、これは400字詰め原稿用紙にして500枚程度の長編小説ということになる。三島はこれを毎月50枚のペースで書き進んだことになる。 以下()内は...

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海と牧童(3)

海と牧童(3) ある日少年は中の泉を訪れた。 当然そこにはあの牝羊が自分を待っていてくれると思ったのである。 ところが彼女は居なかった。 少年はがっかりして、いろいろ思い惑ってみたが、仕方のないことでもあり、牧場を牝羊探して歩きまわった。 しかし、その日も、また次の日も、その翌日もどこにもあの牝羊は見当らなかった。 どうして彼女は中の泉に居ないのだろう。何よりもどうして彼女は自分の前に現れないのだ...

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海と牧童(2)

海と牧童(2)  ある日、少年は牧舎を出ると「中の泉」と呼ばれる小さな泉に向かった。 広い牧場には他にも4つの泉があって、いつも羊たちが群れていたが、この中の泉にはあまり集まらなかった。 何故かと言うと、この泉の周辺には羊たちの足を傷つけやすい瓦礫が随分転がっており、あっちこっちに茨の小さな茂みがあったから。 牧童の今日の仕事は、この瓦礫を取除いたり、茨を刈込んだりすることだった。 泉に着いて、今...

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海と牧童(1)

海と牧童(1) 春先の風は時に強く剃刀の薄刃のように少年の頬を撫でつけていく。産毛が陽光にきらめく柔らかい皮膚は、その度ごとに鋭く傷つけられているかのようだ。 少年の、透き通るように白い、両手の細かい指が、横笛をそのなめらかな唇に寄せている。 流れる曲は悲しい憧れにも似た、細やかなさざなみのようである。(なんてきれいな少年でしょう)最初、牧場にやって来た彼を見て、羊たちは皆、目を細めたものだった。...

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「夢の中の永遠」(4)

「夢の中の永遠」(4) 「それより、あなたもBBSを開局しませんか。いま、パソコン通信をやっている環境にホストシステムのソフトさえあれば、単回線ネットならすぐにでも開局できるんですよ。幸い、わたしのところのシステムも、フリーソフトのものですから、そのまま使える形にしてあなたに転送してあげますよ」  深刻な話の間にも笑みを絶やすことのなかったシスオペは、今度は熱心にホスト運営を勧めた。そういえば、フ...

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「夢の中の永遠」(3)

「夢の中の永遠」(3) れもんは消えてしまった。れもんは最初からいなかったのだ。れあもんという、悪魔を名乗る男に、僕はだまされていた。しかし、本当のところあいつは何者なのだ。ふと我に帰ると僕はあわててまた「牧羊ネット」にアクセスした。 れあもんはログオフしたらしい。チャットルームを覗いたら今度はシスオペさんが待機していた。とりあえず、僕はあいさつした。 「こんばんわ。お世話様です」 「あっ、帰って...

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「夢の中の永遠」(2)

「夢の中の永遠」(2)  オフミーティングの会場は駅前の喫茶店だった。一階が銀行であるビルの地下に降りていくと明るい店内がカウンター越しに見渡せる小ぢんまりした店である。 客席には一人だけ、大柄で腹の出た男が座っていた。ボードの内容を思い出し、これが牧羊ネットのシスオペと判断できた。 おれは、はにかみつつも笑顔で迎えてくれる相手に、ありきたりではあったがこれまでの礼を述べた。そして、ふと胸中に沸い...

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「夢の中の永遠」(1)

 「夢の中の永遠」(1) 犬の鳴き声が聞こえる…… それは笹の葉に置かれた水玉であった。 霧状の雨滴が冷たい笹の上に露を結んで周囲の景色を映し出し、ひとつの小さな世界を形づくっている。冷気を収めながら、次第に自らの透明な重さに耐えきれず、笹の上をゆっくりと滑るように落ちていく。 やがてひと思いに笹の先端を離れると、それぞれ光と闇に分け放ちながら地上めがけて落下する微細な無数の宇宙となる。それは地表に...

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paramita(現代詩訳般若心経)

「paramita(現代詩訳般若心経)」生きること愛すること信頼しあえる希望に向かう健やかであるお金を増やす喜びは一瞬のうち・・・死がある別れ裏切り挫折病気破産絶望人は悲しみを免れ得ないのか(paramita……)観自在菩薩は彼岸にいたる行を深めていたときこの世を構成する事物・観念はすべて空であると悟られ一切の苦厄をのがれられた。シャリープートラよ形あるものは空に異ならず空こそ形そのものに他ならない形あるものはすべ...

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